日々成長

様々な成長を描く日々のアウトプット

フィデューシャリーデューティー_金融業界の転換期がついに来たという感じ。むしろ一歩方向性を間違えるとササレルだろう…

しがない銀行員の私も一応管理職。本日はご本部様からの期初方針発表会の日。

今回、最も多く時間を割いたのは「フィデューシャリーデューティー」について。日本語にすると「受託者責任」。噛み砕いて言えば、「顧客本意の提案」だろうか。

まぁ、数年前より金融庁からは金融機関の対応(フィービジネスに偏った営業)について苦言、指導?が提言されていたが、この度は金融機関側から、フィデューシャリーデューティーに関する宣言を発表した形だ。

もちろん、これまでも顧客本意の提案はしてきたものの、これからは、ますます顧客本意の提案か否かのチェック体制を強化していかなければならないだろう。投信手数料の引下げ、保険商品の収受手数料の開示等々。

時折感じるのは、金融機関は株式会社であり、営利企業ではないのだろうか。ということ。営利企業であれは、利益追求をして当然ではないのか。フィーを最大限稼ぐにはどのような提案が最適か。この視点を持って当然なのでは。一方で、金融機関が相手にする顧客(ここでは個人)は、金融機関と駆け引きをしに来店するのだろうか。中には金利交渉をする顧客もいるが、少数であろう。そのような交渉を目的としない顧客に金融機関がフィーを稼ぎにいって良いのだろうか。

なかなか悩む。

一定の公共性があるのだろうか。

話は戻り、フィデューシャリーデューティーの観点から言えば、金融機関はフィーを稼ぎにいく営業は厳に慎むこととなる。かと言って、ノーロードの商品提案することも、顧客本意なのだろうか。手数料はかからないものの、顧客が期待するリターンを得られる提案なのか。それで、資産形成できるのか。物価上昇、消費税引き上げに耐え得る家計を作り上げることができるのだろうか。

いろいろ考えた結果、金融機関にとっては大きな転換期が来ているのではないだろうか。迅速に十分に舵取りを変更できた金融機関だけが生き残ることになるのでは…